印面の彫り
— The Craft

印面の彫りに、
職人の最終仕上げを。

ハンコは、押されて初めて意味を持ちます。 押した瞬間の朱の乗り、印影の鮮明さ、線の払いと止めの表情―― その印影の質を決めるのが、職人による最終仕上げの彫りです。

— Our Philosophy

機械の精度に、職人の手を。

機械彫りだけでは出せない印影の表情があり、手彫りだけでは保てない品質の安定があります。 実門堂は、この二つを組み合わせる「機械彫り+手仕上げ」を、永年の体制としてまいりました。

01

— PHILOSOPHY

機械彫りで、効率の良い粗彫りを。

印影のおおよその輪郭を、機械彫り(自動彫刻機)で正確かつ効率的に彫り出します。これにより線の幅・字の配置のブレを抑え、品質の土台を作ります。

02

— PHILOSOPHY

職人の手で、最終仕上げを。

機械が出した粗彫りに、職人が手彫り(鉄筆)で仕上げを重ねます。線の太さ・払い・止め、書体の特性に合わせた微調整を、印面ひとつひとつに加えます。

03

— PHILOSOPHY

押印見本で、印影を確認。

彫り上がった印を朱肉で実際に押し、押印見本としてお渡し。印影の鮮明さ・朱の乗り・線のバランスを、お引き取り前にご確認いただけます。

— The Process

印面の彫り、その仕事。

字入れ

— STEP 01

字入れ・印稿の作成

お客様のお名前・社名・登記情報をもとに、印面に収まる「印稿(いんこう)」を作成します。 漢字一文字一文字の太さ・払い・止めを、書体(篆書・印相体・古印体 等)の特性に合わせて配置。

印面の限られた円・四角の中で、文字が美しく、かつ読みやすく収まるかどうか―― この字入れの段階で、印影の質の半分が決まります。

機械彫り

— STEP 02

機械彫りの粗彫り

字入れデータを、自動彫刻機に取り込み、印面の凹凸を彫り出します。 機械の精度により、線の幅・配置のブレが抑えられ、品質の土台が安定します。

この段階で印影の輪郭はほぼ完成しますが、押印した時の「朱の乗り」「線の表情」までは、 機械では完全に出せません。ここから職人の手が入ります。

手彫り仕上げ

— STEP 03

手彫り仕上げ(最終調整)

鉄筆(てっぴつ)を用い、職人が一筆一筆を手彫りで補正します。 線の太さ・払い・止め、書体の特性に合わせた微調整、印影の縁の表情―― 機械では決して出せない「人の手の温度」を、印面に加えます。

実印・代表者印・銀行印など、一生もの・社運をかけた印には、 この最終仕上げの差が、押した時の朱の乗りと印影の鮮明さに現れます。

押印見本

— STEP 04

押印見本のお渡し

彫り上がった印を朱肉で実際に押した見本を、お客様にお渡し。 印影の鮮明さ・朱の乗り・線のバランスを、お引き取り前にご確認いただきます。

気になる点があれば、職人が再度仕上げを調整。 お客様にご納得いただいて初めて、印箱に納めてお渡しいたします。

— Calligraphic Styles

六つの、書体。

書体は印鑑の「顔」。用途・印鑑の種類・お好みに合わせて、押印見本を見ながらご相談承ります。

篆書体(てんしょたい)

— Tensho

中国古来の篆刻で用いられる書体。線が均一で重厚感があり、実印・代表者印に格調をもたらします。横浜の老舗・士業事務所さまの代表者印では、第一の選択肢に。

— USE 実印・代表者印・士業の職印

印相体(いんそうたい)

— Inso

篆書を基に、線が八方位(外枠)に向かって広がるように設計された書体。「縁起がよく欠けにくい」とされ、実印・銀行印に多くお選びいただきます。

— USE 実印・銀行印(個人・法人)

吉相体(きっそうたい)

— Kisso

印相体の別称。お祝い事の節目に作られる印(ご結婚・ご開業・お子様への贈り物)に好まれます。書体としての特性は印相体と同等です。

— USE ご結婚・ご開業祝い・贈り物の印

古印体(こいんたい)

— Koin

和様の温かみのある書体。線に揺らぎと柔らかさがあり、認印・銀行印・ご家庭用の印にお勧め。読みやすさと優しさを両立します。

— USE 認印・銀行印・ご家庭の印

楷書体(かいしょたい)

— Kaisho

楷書を基にした、もっとも読みやすい書体。会社の角印(社印)・ゴム印・印鑑登録不要の認印に多く使われます。視認性重視の方に。

— USE 角印・ゴム印・認印

隷書体(れいしょたい)

— Reisho

やや扁平な、波打ちのある古典書体。読みやすさと格調のバランスが良く、銀行印・認印に独特の風格を持たせたい方にお勧めです。

— USE 銀行印・認印・贈り物の印

— Materials

印材という、土台。

どんな彫りも、印材の品質と相性で生きてきます。実門堂が永年お取り扱いしてきた印材を、ご用途別にご紹介。

— 01

黒水牛(くろすいぎゅう)

— Buffalo Horn

印鑑の代名詞ともいえる定番素材。朱肉の発色が良く、実印・銀行印に多く選ばれます。

— 02

本柘(ほんつげ)

— Boxwood

薩摩本柘・国産柘を使用。木目の美しさと粘りを兼ね備え、認印・銀行印に手頃。

— 03

彩樺(さいか)

— Composite Wood

木材を樹脂で強化した現代印材。色合いが豊富で、女性のお客様の銀行印にも人気。

— 04

チタン

— Titanium

耐久性・耐熱性・耐摩耗性のすべてで最高水準。法人の代表者印・銀行印に最適。

— 05

象牙(取扱基準に基づき)

— Ivory

最高級の印材。光沢・朱肉のなじみ・耐久性で他の追随を許さず。法令に従ったお取り扱い。

※ 印材の取扱可否・在庫は時期により異なります。象牙は法令の定める基準にしたがい、登録事業者として取り扱っております。

「印は、押されて
初めて意味を持ちます。
押した時に、お客様の
お顔が『これだ』
ほどけるかどうか――
そこが、最後の調整の
物差しです。」

— A WORDS FROM OUR CRAFTSMAN

※ 文章はサンプル用構成です。本制作時に職人さまのお言葉に差し替えます。

— Inquiry

押印見本を見ながら、
ご相談承ります。

印材・書体は、実物の押印見本でご覧いただくのが一番です。横浜・吉田町の店頭にて、お気軽にどうぞ。